アナログGRS符号の性能評価と符号の構成

地主 創  植松 友彦  坂庭 好一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J71-A    No.4    pp.1011-1017
発行日: 1988/04/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報理論,符号理論
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あらまし: 
アナログ符号は,実数体,あるいは複素数体上で構成される誤り訂正符号であり,代表的なものとして,DFT符号やその拡張などが知られている.これらの符号は,BCH符号の効率的復号法であるバーレンカンプ・マッシイのアルゴリズムやユークリッドアルゴリズムを用いた復号が可能である.しかしながら,有限体上の符号と異なり,アナログ符号の復号においては,計算誤差が不可避である.また,ランダムノイズの影響を受け,復号誤りを生じる可能性もある.本論文は,バーレンカンプ・マッシイアルゴリズム等の復号法に対して,最適となるアナログ符号について考察したものである.まず,上記の復号アルゴリズムが適用可能な新しいアナログ符号の1クラスとして,アナログGRS(Generalized Reed-Solomon)符号を提案している.次に,アナログ符号のランダムノイズに対する強さを解析することにより,符号の定量的評価尺度として,パリティ検査行列の最大条件数を導出している.更に,本論文で提案する符号によって,DFT符号などに比べて小さな最大条件数を持つ良好な符号が構成できることを示し,得られた符号が優れた性能を示すことをシミュレーションにより示している.