最小2乗法を用いた極変動追随アルゴリズム

飯国 洋二  酒井 英昭  得丸 英勝  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J71-A    No.2    pp.371-378
発行日: 1988/02/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 特集論文 (信号処理特集)
専門分野: 適応信号処理
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あらまし: 
信号波形の極の変化を時間と共に追随することは,音声波形・筋電図・脳波等の解析において重要な意味をもつ.特に,ホルマント周波数とバンド幅が極の位置で決定されることから,直接音声認識に適用できる.本論文では,逐次最小2乗法を用いた極変動追随アルゴリズムを提案する.これは,全極フィルタを2次フィルタの積の形で表し,その2次フィルタの係数を,最小2乗法の一つであるBiermanのUD分解法によって時間更新するものである.本アルゴリズムでは,根が2次方程式の解で与えられるので,誤差の蓄積が少ない.また,従来のこう配法に基づく適用フィルタに比べ収束が速い.更に,計算量が比較的少なくかつプログラムするのに効率的な計算構造をもつので,シグナルプロセッサによるリアルタイム処理が可能である.次に,本アルゴリズムの収束特性の解析を行い,収束が一意であるための条件を導出する.最後に本アルゴリズムを,計算機で発生させたデータと実際の音声データに適用し,有効性を確かめる.