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端効果のない動画像のぼけ修復
谷本 正幸 三宅 仁毅
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J70-D
No.9
pp.1751-1756 発行日: 1987/09/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5713 論文種別: 論文 専門分野: 画像・パターン処理 キーワード:
本文: PDF(678KB)>>
あらまし:
撮像管の蓄積効果による動画像のぼけを逆フィルタ,ウィーナフィルタ等により修復するとき,境界部では端効果のため正しい修復が行えない.これは,このような修復では,修復点の両側のぼけ画像が必要となるためである.本論文では,まず,一定速度の動きにより生じたぼけの修復過程を検討し,従来の修復フィルタのインパルス応答のすべてが必要ではなく,原点の左右どちらか一方の側のインパルス応答だけを用いても修復が行えることを示した.この片側インパルス応答による修復は,従来の両側インパルス応答による修復に比べて雑音が3dB増加するが,端効果が境界の片側だけに生じるという特徴をもつ.このことを利用して,右側および左側の二つの片側インパルス応答の合成による修復法を提案し,実験により端効果のない修復が行えることを確認した.この方法は,ぼけ画像の大きさがインパルス応答の広がり程度以上ある場合に適用できる.
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