直線近似描画像の評価手法とアダプティブ標本化への適用

大塚 作一  岸本 登美夫  佐藤 裕一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J70-D   No.7   pp.1328-1337
発行日: 1987/07/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 信号・情報処理
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あらまし: 
電話1回線を用いて,音声と手書き文字や図形を同時に実時間で伝送するテレライティング通信では,音声の品質劣化を少なくするために伝送符号量を削減する必要がある.また,端末で行う処理は簡易であることが望ましい.従って,描画像信号を一定周期で標本化した点列を伝送し,それらを直線で補間して再生・表示する処理が用いられる.しかし,描画速度が速い場合には,曲線が折れ線状に表示されたり,線分長が短くなるなどの図形ひずみを生ずる.本文では,図形ひずみが目立たず,かつ伝送符号量の増加を伴わないように描画像信号を標本化するために,(1)固定標本化を行った場合のひずみの分類,(2)折れ線近似ひずみと端点切れひずみの定量化方法の検討と評価予測式の導出,(3)上記の結果をもとにしたアダプティブ標本化法,について検討した.その結果,4dot/mmの分解能を有するタブレットを使用した実験では,上記ひずみを定量化することにより,発生画像の品質を予測することができた.また,アダプティブ標本化の発生符号量は固定標本化とほぼ等しいが,表示品質は,主観評価結果,物理測度による測定結果共に,固定標本化よりも良好であった.