高精細ディジタル文字図形の変倍の一方法

山崎 一生  入山 徳夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J70-D   No.2   pp.387-397
発行日: 1987/02/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 信号・情報処理
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あらまし: 
本稿では同一書体の細字体と特太字体とから,任意の中間の太さの線幅をもつ文字図形を自動的に生成する一つの方法を提案する.文字輪郭線を水平,垂直,斜め45°の八つの向きをもつ有向線分の並びとして表現したあと,それと等価な多角形を定義する標本点を求め,標本点での傾き(垂直下向きの軸と輪郭線とのなす角度)を定義し,文字輪郭線をその線に沿った角度の並びとして表現する.角度データとして表現された細字体と特太字体との輪郭線の対応を動的計画法によってとる.両者の間の均等な対応をとるために動的計画法の漸化式を改良する.対応点を結ぶ線分を適当な按分比で内分する点を繋ぐことによって細字体と特太字体との中間の太さの線幅をもつ文字パターンを生成する.800×800の基盤目状の領域に表現された平仮名「あ」と漢字「鬱」の左上の「木」とについて対応点のとられ方と中間図形とを示す.また,ゴシック体の英字(Q,R),漢字(美,字),平仮名(む,ん)の中間図形の作成結果を示す.これらの処理結果から,ここで提案した方法が良好な中間の太さの線幅をもつ文字パターンの生成に有効な方法であることが明らかになる.