筆記速度分析を導入した書写CAIシステム

山崎 敏範  山本 雅弘  井口 征士  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J70-D   No.11   pp.2071-2076
発行日: 1987/11/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 特集論文 (ヒューマンインタフェース特集)
専門分野: 理解・認知モデル
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あらまし: 
筆記速度のような文字の動的特徴は書かれた文字の筆跡に陽に現れないが,字を整えて書くための基礎技能として重要である.整った字を書くには,適度な速さで,緩急をつけ,リズミカルに調子を整えて書くことが大切になる.本論文では字を整えて滑らかに書くための筆記速度の測定法を検討し,手書き動作と実際に書かれる文字形状の関連性を明らかにする.電磁誘導型タブレットを使いサンプリング周期40msec(25点/秒)でデータを入力し筆記速度を測定する.屈曲点,はねをもつストロークを試験的に入力し,筆記速度分布を求め,筆記時の動的な特徴と書いたストローク形状の関係を分析する.ストローク間の筆点の軌跡(空ストローク)を筆記動作の測定に導入し,一つの文字を書くときの動的特徴を求め,各ストロークの書き方,ストローク間のペンの移り方から,文字の書き方の動的な特性を検討する.筆跡の各点での速度ベクトルを,速い部分は疎に,ゆっくりした部分を密な矢印で表し,実際のペンの動きのフィーリングに近い表示法を示す.本システムでは筆記過程の動的な状況を逐次測定しながら学習できるので,従来にない新しい方式の書写学習が可能になる.