筆記者に対して適応機能をもった自由手書き文字認識

鶴岡 信治  森田 裕之  木村 文隆  三宅 康二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J70-D   No.10   pp.1953-1960
発行日: 1987/10/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
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あらまし: 
本論文では,筆記者に対して適応機能をもった自由手書き文字認識方式について述べる.この方式は,入力される自由手書き文字をあらかじめ用意された汎用辞書で認識して,その文字を学習に使用し,筆記者の字形に適応する辞書を逐次作成していく方法であり,多人数の標準的な字形と異なる字形を書く人にとって,特に有効となる認識方式である.この方法を用いたOCRでは,筆記者に特有の書き癖や続け・省略を含んだ文字でも読み取れる可能性があり,実用性の高い方法である.本論文では,平均と固有値・固有ベクトルを用いる認識方法における適応方法を3種類示し,加重方向指数ヒストグラム法を用いて,全ひらがな字種(46字種)を対象とした5人の特定筆記者で認識実験を行った.その結果,汎用辞書(電総研作成のETL4の100文字/字種で学習)で96.8%の平均正読率の文字データが,99.5%に向上し,この方式が効果的であることが実証された.