光ファイバの伝搬光の偏光状態に及ぼす振動性外力の影響

東 恒人  坪川 信  青海 恵之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J70-C   No.2   pp.152-160
公開日: 1987/02/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
専門分野: マイクロ波
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あらまし: 
二光波の干渉性を利用したコヒーレント光伝送方式等の通信系および光計測系において振動性外力に依って生じる伝搬光の偏光状態の変化は干渉波の検出電力を変動させ系の品質を劣化させるため,その変動特性を解明する必要がある.本論文では,外力の振動波形として正弦波振動モデルを仮定して,外力の振動振幅に比例した外力係数を導入し,これを用いた伝搬光の偏光状態表示式,検出電力の時間的変動量の周波数特性表示式,および変動量の直流成分に対して交流成分を雑音成分と見なした雑音電力表示式を導出する.まず,外力係数が大きくなるほど偏光状態および検出電力の変動量が増大しかつ変動の振動数は大きくなることを明確にした.つぎに,検出電力の時間的変動成分を分析し外力係数が大きくなると外力の振動数よりも高次の変動成分が支配的となること,また,各変動成分の雑音電力および雑音電力の総和は外力の印加角度が入力光の方位に対して±45°,および±135°の場合に最大となること,更に,雑音成分の総和は外力係数が増大するに伴って外力係数が1よりも小さな領域では急激に増しその他の領域では一定レベルを中心に振動的に変動することを示す.最後に,外力の影響の一軽減法として検出電力の低下率から外力係数の許容値を求め外力に強い光ファイバの設計指針を示す.