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超多値変調用ディジタル交差偏波干渉補償器
松江 英明 大 裕幸 村瀬 武弘
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J70-B
No.8
pp.977-986 発行日: 1987/08/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0373-6105 論文種別: 論文 専門分野: 無線・衛星通信 キーワード:
本文: PDF(844.2KB)>>
あらまし:
直交偏波を共用したディジタル無線方式では,偏波間の干渉が増大した場合,それらを消去する干渉補償器が必要となる.今回,ディジタル信号処理(DSP)技術,LSI技術を駆使した全ディジタル形交差偏波干渉補償器を提案する.DSP技術を適用することにより,補償特性は量子化精度とタップ数のみでほぼ決定され,劣化要因としては演算のまるめ誤差以外存在せず高精度でしかも大きな補償効果を期待できる.また,高度な制御アルゴリズムの適用が可能となり,更に符号速度に対しても柔軟に対応できる利点を有する.本論文では,はじめに全ディジタル形交差偏波干渉補償器の評価法を新たに示した後,それをもとに256QAM方式に適用した場合について,補償特性と入力信号量子化精度,タップ係数量子化精度,タップ数の関係を理論的に明らかにする.次に本補償器の構成法を示す.そして,符号速度12.5MBaud,256QAM信号を用いて実験した結果,理論的検討結果と良好な一致を得,本評価法の妥当性を確認すると共に12.5MBaudという高速領域でしかも超多値変調方式に適用可能な高性能な交差偏波干渉補償器を実現したことを示す.
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