外部電磁界と結合した線路の線路方程式の電磁場論による導出

雨宮 好文  徳重 寛吾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J70-B   No.11   pp.1367-1373
発行日: 1987/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 通信線路,ケーブル
キーワード: 


本文: PDF(536.2KB)>>
論文を購入




あらまし: 
平行2線が外部電磁界にさらされている場合に成立する線路方程式を導出するのに,過去の研究者は,はじめに線路方程式の存在を予定し,電磁場論に回路論をまじえた方法をとっている.本報では,はじめに線路方程式の存在は予定せず,また回路論をまじえない.電磁場論的には,線路上においてベクトルポテンシャルの方程式1個だけが成立し,これは線路電圧の概念の導入ののちに,線路上のベクトルポテンシャルと線路電圧に関する1対2個の方程式に分割される.更に,線径が十分小さいという仮定のもとに,線路電流と線路電圧に関する2個1対の線路方程式,および係数としての直列インダクタンス,並列キャパシタンスの表式等が近似的に得られ,これらは彼らの導出したものと同一である.線路電流は,厳密には積分方程式の解として得られ,上記の線路方程式の解である項のほか,線径が0でないことに基づく多数の減衰の強い項からなる.しかし,後者は前者に比し実質的に無視できるほど小さい(例えば10-3のオーダー)ということから,上記の線路方程式がよい近似をもって正しいとすることができるのである.