コヒーレント光伝送における偏波保持ファイバのモード結合の評価法

東 恒人  坪川 信  佐々木 豊  青海 恵之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J70-B   No.10   pp.1140-1148
発行日: 1987/10/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 光通信方式
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あらまし: 
コヒーレント光伝送方式用伝送線路に対して続流光強度と伝搬信号光強度の比で与えられる続流係数を導入し,偏波保持光ファイバのモード結合の評価法を示した.まず,光源のスペクトル幅を考慮して光ファイバ内および接続点のモード結合分布と続流係数の関係を,また,続流係数と符号誤り率を用いてコヒーレント光伝送方式における最小受光信号電力を定式化した.数値計算により,スペクトル幅が1MHz以下のコヒーレント光伝送用光源に対し続流係数はモード結合の相関長あるいは接続点間隔が短いほど,また,光ファイバ長に比例して単調に増大することを明確にした.更に,最小受光信号電力の観点からモード結合係数の許容値の推定手法を提案した.具体例として,1kmの接続間隔で構築された100kmの伝送線路を用いて30℃の温度変化のある環境下で1Gbit/sのFSK伝送を行う場合,現状の接続法による接続点のモード結合による続流係数は無視できるが,光ファイバ内のモード結合による続流係数は-14dB以下となる必要があることを示した.最後に,コヒーレント光伝送線路として実際の光ファイバが上記条件を満たすべきモード結合係数の条件を消光比値として求める手順を示した.例えば,続流係数を-14dB以下に抑圧するためには,光源のスペクトルが10GHz,光ファイバ長100kmに対して消光比を約-11dB以下とする必要がある.