パケットのコピー伝送を行う連続型ARQ方式の伝送遅延特性

林田 行雄  藤井 俊二   慶一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J70-B   No.10   pp.1111-1117
発行日: 1987/10/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 交換,通信処理
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あらまし: 
本論文では,データ伝送システムで用いられる代表的な誤り制御方式である連続型ARQ方式(Go-Back-N方式)において,1個のパケットに対して複数個のコピーを伝送することによりパケットの平均伝送遅延の改善ができることを示している.更に,それを最小化するための最適コピーサイズはパケット誤り率,ラウンドトリップ伝搬遅延のみならず,提供されるトラヒック密度に応じて決定されることが明らかとなっている.すなわち,トラヒック密度の低い場合には通信路容量には余裕があるので,1回当りの伝送(再送)での成功確率が高くなるように数多くのコピーを伝送することが望ましい.一方,トラヒック密度の高い場合には伝送が成功したときに損失となるコピー数を考慮して少ない数のコピーを伝送することが望ましい.最後に,実用的な状況ではパケット誤り率は低い値にできることから,コピーサイズが1から2に変化する点でのパケット誤り率,伝搬遅延ならびにトラヒック密度との関係を導いている.