演算増幅器の2次極による影響を補償した能動R全域通過回路

沖根 光夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J70-A   No.1   pp.65-72
発行日: 1987/01/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 回路理論
キーワード: 


本文: PDF(455.8KB)>>
論文を購入




あらまし: 
TV伝送,データ伝送などの伝送システムの実用化に伴って伝送路の一層の広帯域化,高性能化が要求されるようになった.この伝送路の遅延ひずみ等化に振幅ひずみの生じない全域通過回路が多数使用されていることは周知の通りである.中でも手軽に入手でき,また設計の容易な演算増幅器を用いた構成が多く提案されてきたが使用周波数限界が低いという問題点を残していた.本論文では,回路構成が非常に簡単でかつ使用周波数範囲も数百kHz付近まで伸ばすことが可能な1次能動R全域通過回路を提案している.実現する中心周波数と演算増幅器の2次極における周波数との比が大きくなると特に振幅特性に悪影響をおよぼすのであるが本論文ではその補償を行ない広帯域化を計っている.補償法としては,(1)原回路の素子値を補正する法,(2)原回路に抵抗分圧回路を接続し,分圧比を調整して補正する法を示し両者ともほぼ同程度の補償結果を得ている.しかしながら,前者に比べ後者は可変抵抗1個で簡単に補正できしかも位相特性への影響も小さいことから優れた補償法であることがいえる.