能動多重帰還回路の高周波補償

沖根 光夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J70-A   No.10   pp.1447-1453
発行日: 1987/10/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 回路理論
キーワード: 


本文: PDF(448.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
2次伝送関数を実現する能動RCフィルタの中で,無限大利得多重帰還回路は回路が能動,受動素子とも非常に少ないことから広範囲に用いられる回路の一つである.しかしながら,演算増幅器の開ループゲインを無限大としていることから希望する特性が高い周波数になると現実には理想値からかけ離れてくる.そこで,本論文ではこの演算増幅器の開ループゲインをGB/sと仮定して従来の無限大利得多重帰還回路に基本的に1個の受動素子を付加することによってその影響を補償する方法を提案している.本補償法によって実現するQ値にもよるがフィルタの中心周波数をかなり上げることができる.各フィルタの設計も数種示すと共に素子値の拡がりを小さくする実際的な設計も詳細に述べている.更に,中心周波数,Qが高くなる演算増幅器の2次極の影響が無視できなくなることからその補償を行いかなり良好な結果を得ている.