言語情報を利用した手書き文字列からの文字切り出しと認識

村瀬 洋  新谷 幹夫  若原 徹  小高 和己  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J69-D   No.9   pp.1292-1301
発行日: 1986/09/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: パターン認識・学習
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あらまし: 
本論文は,自由書式で筆記された文字列から文字を精度良く切り出すと同時に認識する手法について述べたものである.文字の切り出し,文字認識,言語処理を統合した認識系を構築し,言語情報などの上位の知識を文字認識や文字の切り出しに有効にフィードバックすることにより,切り出しの高精度化と認識率の向上を実現した.処理を以下に示す.まず入力文字列をセグメントに分割する.次にセグメントの組み合わせをブランチとする2端子グラフ(候補文字ラティス)で文字列を記述する.そのラティスの探索により文字認識と文字切り出しを融合して,文字系列の候補を選出する.その文字系列を言語的に検定する.言語的に許容されるまでの処理を反復的に繰り返し,最適な文字系列を得,これを認識結果とする.文字系列の反復的な探索には動的計画法を採用した.本手法をオンライン文字列認識に適用した結果,言語情報を利用しない従来の切り出し法に比較して,切り出し率は97.0%から99.2%に向上し,文字の認識率は99.1%から99.8%に向上し,本手法の有効性を確認した.