植物プロトプラストの異種間電界融合

畠山 豊正  八木 寛  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J69-D   No.10   pp.1500-1507
発行日: 1986/10/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 医用電子・生体工学
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あらまし: 
ホウレン草の葉,セロリの葉,ニンジンの根からプロトプラストを作成し,電界印加による異種間細胞融合の最適条件を見出すことを目的として実験を行った.細胞融合の前段階として,交流電界によるパールチェーンの形成が必要であり,印加パルスの周波数が1MHzから3MHzにその最適域がある.細胞膜の融合はここではコンデンサの充放電を用いて行った.このとき,電界の強さと時定数の間に定性的にWeissの法則に従う特性がみられる.融合率の最も高い電界は,ホウレン草とニンジンの場合はその強さが約250kV/mで,放電時の時定数が約50μsの場合であり,セロリとニンジンの場合は約300kV/m,約50μsである.融合率は前者が10%,後者は15%である.同種のプロトプラストでは融合率は30%以上である.膜が融合した後,その融合細胞が球形になるために一般に数分間必要である.このとき交流電界を印加してもその過程を短縮することはできなかった.