高精度,高速CMOS1チップA/D,D/A変換器―全ディジタル精度補正法(LECS)―

松谷 康之  赤澤 幸雄  岩田 穆  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J69-C   No.5   pp.531-539
公開日: 1986/05/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
専門分野: 集積エレクトロニクス
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あらまし: 
本論文では全ディジタル処理によるA/D,D/A変換器の精度補正法(LECS),およびこれを用いたCMOS A/D,D/A変換両用LSIについて述べる.本補正法は,従来精度劣化の原因であった荷重回路網の素子バラツキで生ずるA/D,D/A変換器の入出力特性の不連続な変化(とび)を,すべて負方向となるよう設計し,入出力ディジタルコードをシフトすることにより,とび分をディジタル的に補正するものである.本補正法はアナログ的な補正回路を用いないため,雑音源を最小にでき,また素子に対する物理的操作によるトリミングを行わないので高い信頼性を得ることができる.本補正法を用い,CMOSプロセスによりA/D,D/A変換器を試作,評価した結果D/Aで速度150ksps S/N92dB,A/Dで速度78ksps,S/N87dBの特性を得た.これにより,高品質音声のA/D,D/A変換に十分な特性がMOSプロセスで実現可能であることを明らかにした.