二次元補間DPCM方式

半田 志郎  田中 初一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J69-B   No.12   pp.1695-1701
発行日: 1986/12/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 情報源符号化・通信端末
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あらまし: 
画像の高能率符号化法としてDPCM方式がよく用いられているが,この方式は低伝送レートにおいて効率が悪いことが知られている.DPCM方式の基礎となっているのは,ラスター・スキャン式の標本化における因果性を満たすAR(自己回帰)モデルであるが,画像は本来このような因果性を満たすものではなく,周囲画素との関連を記述する補間形式のモデルの方が,画像の二次元的情報をより的確に表現し得る.本論文では,この補間形式の表現モデルを基にした二次元補間DPCM方式を提案している.本方式の特徴は,因果性を満たすARモデルに基づくDPCM方式の出力を中間的復号値と考え,補間形式のモデルに基づくフィルタを通すことによって,最終的な復号値を得ているところにある.実画像によるシミュレーション実験の結果,低伝送レート(1 bit/pel)でのSN比改善効果および量子化レベルの変動に対する符号化特性の安定性を明らかにしている.更に,予測・補間に固定した係数を用いた場合でも,劣化は小さいことを示している.