不完全なキー入力に対する最適連想形記憶の構成とその連想能力の解析

村上 研二  泉田 正則  相原 恒博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J69-A   No.8   pp.983-989
発行日: 1986/08/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
連想形記憶は情報の関連性を用いて記憶および読出しを行う非アドレス方式の記憶方法であり,これまでに各種の工学的モデルが提案されている.T.Kohonenの提案した一般逆行列を用いた線形連想形記憶モデルはその代表的なものであるが,このモデルでは入力されたキーが不完全であれば(入力キーに含まれる雑音が増加すれば)その連想出力は必ずしも最適なものとはならず,時にはその連想動作が著しく不安定になることもある.本稿では,入力されるキーに含まれる雑音の影響を考慮した連想出力の評価基準を考え,この評価基準に基づく連想形記憶の新しい構成方法を提案する.また,特異値分解の手法を用いて提案のモデルの連想動作の理論的な解析を行い,その連想誤差の大きさを定式化するとともに,T.Kohonenのモデルの持つ連想誤差との比較を行い,提案のモデルの連想能力がT.Kohonenのモデルの連想能力に比べどの程度向上するかということを明らかにする.更に,両モデルの連想動作の不安定性についても議論する.