能動R全域通過回路の構成

沖根 光夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J69-A   No.1   pp.80-88
発行日: 1986/01/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 回路理論
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あらまし: 
汎用の演算増幅器を用いて高い周波数帯で動作する能動Rフィルタの構成については種々報告されているが,その殆どは低域,帯域フィルタであった.他のフィルタ関数即ち高域並びに全域通過フィルタのように分母,分子多項式がsの次数において同次となる伝送関数の実現は残された課題であった.そこで,本論文は特に有用な後者の全域通過関数に注目し非常に簡単且つ設計の容易な構成で実現できる能動R回路を提案している.回路構成としては3種示しているが,この種の回路は周知の如く低域,帯域フィルタと同様一般に内部信号レベルが出力レベルに比べ高くなり,それを抑えることも重要な問題点であった.提案した3種の回路のうち1つが他の回路に比べその点でかなり改善されていることを具体例をもって示している.さらに,回路の具体的な検討として(1)実現し得る中心周波数,(2)演算増幅器のGB積がそれぞれ異なる場合の設計,(3)2次極による振幅,位相特性への影響,(4)温度特性等について詳細に行なっている.