格子状トポロジーを持つ数値計算用並列計算機の動的な故障回復法

横田 隆史  天野 英晴  相磯 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J68-D   No.6   pp.1195-1202
発行日: 1985/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム・構成要素
キーワード: 


本文: PDF(728.7KB)>>
論文を購入




あらまし: 
高速処理をめざす計算機の流れのひとつとして,膨大な数の処理装置を用いる高度並列処理が挙げられる.これはVLSI技術の発展と共に近年ますますその実現性を帯びてきているが,この一方で,処理要素の増大に伴う故障の発生への対処法が懸念される.何重かの冗長を持つ耐故障計算機では既に実現されているが,故障に対して十分な冗長の持てない構成をもつ並列計算機の環境において,全体を停止させずに故障を回復して計算を続行させる方法はこれまで例がなかった.一般に故障によりデータ完全性が損なわれるが,数値計算の分野では連立一次方程式の反復解法のように比較的データ完全性に対する拘束の少ない問題がある.このような問題を,格子状トポロジーを有する並列計算機で解く場合について考察し,実行途中での動的な故障回復ができ,しかも冗長度の少ない相互結合構成,ならびにその回復方法について2種類3通りの方法を提案し,シミュレータ上での評価結果を示す.