ファンビームCTのための高速再構成アルゴリズム

堀場 勇夫  岩田 彰  山岸 信敏  鈴村 宣夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J68-D   No.4   pp.530-537
発行日: 1985/04/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 特集論文 (画像処理特集)
専門分野: アルゴリズム,理論,投影からの再構成
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あらまし: 
被検査体を覆う広いファンビームX線を用いて投影データを得るいわゆる第3世代CT装置の断層像再構成アルゴリズムとしては,直接,直角座標空間にファン状に逆投影を行うダイレクト法と,一旦並べ換え演算によって平行ビームデータに変換して再構成を行うアレンジ手法の2つが広く用いられている.本論文では計測幾何学系と空間的に同期する極座標を設定し,この極座標上で逆投影演算を行い再構成像を得た後座標変換によって直角座標空間にCT像を求める新しい手法を提案している.この手法は像再構成に必要な演算の多くをテーブル化できるため高速性に優れ,かつ残りの演算は積和演算のみで実行でき,ハードウェアでの実現が容易に行い得るという利点も有する.さらに,ダイレクト法およびアレンジ法と本手法との画質の比較を,計算機を用いたシミュレーションと臨床データとの双方で行った.その結果本手法の画質はアレンジ法よりも空間分解能が高くダイレクト法と同程度であり,演算により発生するアーチファクトも小さいことが示された.