M-NANDゲートおよびNOTゲートを用いた3値論理回路の構成

小高 明夫  佐藤 邦夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J68-D   No.2   pp.106-113
発行日: 1985/02/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム・構成要素
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あらまし: 
筆者らは先にM-AND,M-OR,NOT演算を用いたp値(p2の自然数)論理関数の標準形を提案した.しかし,各演算間の性質については簡単にふれたにとどまった.本論文ではp=3すなわち3値の場合のM-NAND,M-OR,NOT演算間の諸性質を詳しく検討し,さらに新しい標準形(M-主加法標準形)を導出する.続いて,M-NAND演算を定義し,その演算の電子回路化の一構成法を示す.MOSFETを用いた回路であるが,M-NAND演算に加え,他に2種の論理機能を取り出し得る.この3種の論理機能を利用することによって論理回路を単純化することができる.本論文ではこの回路をM-NANDゲートと名付ける.M-NANDゲートのみで任意の3値論理回路を構成できるが,MouftahおよびJordanのNOTゲートも併用した方が回路全体の素子数を減少することが可能である.従って,上述の各性質,標準形を利用し,M-NANDゲートとNOTゲート,2種のゲートを用いた論理回路構成法を論ずる.周知の演算AND,OR,NOT,NANDなどと類似の性質を有するので,それらの演算に慣れているという意味で,構成法に関する取扱いが比較的容易であると思われる.