電子レンジ加熱電力制御のためのマグネトロン駆動用インバータの検討

中田 哲郎  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J68-C   No.6   pp.497-504
公開日: 1985/06/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
専門分野: 電子回路
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あらまし: 
電子レンジはマイクロ波による急速加熱を特徴とし,広く家庭に普及してきた.食品の調理法の多様化に伴なう加熱電力を連続・広範囲に変えたいというニーズに対しては,マイクロ波発振を秒単位でオンオフするデューティ制御方式が採用されたが,この方式は電子レンジ運転時に電源電圧にひき起こす動揺を実害のない程度に抑えるため加熱電力可変範囲が狭くなるという欠点をもつ.筆者らは,これに代わる新規の二種の方式を提案する.両方式とも,インバータを用いてマグネトロンへの印加電圧を数10μs単位でオンオフすることにより加熱電力を制御する.第一のインバータ方式はLC共振型であって高効率である.第二の方式は非共振型であってマグネトロンのもつアード電流のカットオフ特性を利用してインバータの回路動作が自然に休止する期間を設けてあり,加熱電力の制御性がきわめてよい.本報において,両方式の回路動作の解析,回路設計の手順等を示したのち,特性の比較検討を行ない,両方式とも要求されるインバータ出力電力可変範囲(100W~1.2kW)を十分満足する制御特性が得られ,出力電力の計算値と実験値とに概ね一致をみたことを示す.