インピーダンス板の不連続部における平面電磁波の散乱

鹿毛 慶雄  青木 和男  吉富 邦明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J68-B   No.9   pp.1053-1058
発行日: 1985/09/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 


本文: PDF(466.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
厚みのある損失誘電体板による散乱問題を解析するひとつの方法として,誘電体板を厚さのないインピーダンス板に置き換えて解く近似解法が,しばしば用いられている.著者らは2種の誘電体スラブの接合部からの散乱問題の厳密な解析をウィーナー・ホッフ法を用いて行なっているが,数値計算はかなり面倒である.この問題の2つのスラブをインピーダンス板で置き換えることができれば,解析および数値計算が非常に簡単になる.本論文は2種のインピーダンス板の接合部によるE波の場合の散乱界をウィーナー・ホッフ法を用いて解析し,その結果と厚みのある誘電体スラブの接合部による精密な散乱界(E波)との比較を行なった.両者による散乱波の数値計算結果から,スラブに損失があり(σ/ωε01.0),厚さが表皮厚さ程度以上であれば散乱波パターンはよく一致し,また1波長程度であれば散乱波の大きさもほぼ一致することがわかった.したがって入射面に対して垂直な電界成分をもつE波に関してスラブの厚さがある程度以上厚ければ,損失誘電体スラブに対してインピーダンス板近似が有効であることを明らかにした.