伝送線路形磁流アンテナの映進対称性と放射特性―同軸構造の場合―

稲垣 直樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J68-B   No.9   pp.1036-1043
発行日: 1985/09/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
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あらまし: 
伝送線路形磁流アンテナの構造に存在する映進対称性に着目し,モード展開法に基づく理論解析によって,従来実験と数値解法による計算によって知られていた基本特性を明確なものとした.解析が容易な同軸構造,太めの同軸線路の外導体にらせん状方向のみに導電性をもたせ,らせんの巻く向きを一定間隔毎に反転した構造,を提案し,この伝搬波の複素伝搬定数,固有電流モードなどを精度良く求めている.構造の映進対称性により,軸方向磁界Hzと軸方向電界Ezとではk-β図上の分散曲線が異なり,Ezの分散曲線はHzの分散曲線をβ軸方向に平行移動したものとなること,放射が行われる条件(k>|β|)を満たすのはHzの分散曲線であることが明らかとなり,伝送線路形磁流アンテナが線状磁流として動作する理由を知ることができた.減衰定数はらせんピッチ角が小さく誘電率が大きい程,大きくなる.固有電流モードは周波数の上昇と共に進行波分布かららせん反転部に腹をもつ定在波分布に変化する.また,分散曲線と指向性の測定により理論結果の裏付けを行っている.