広帯域電力比反転形アダプティブ・アレー

稲垣 直樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J68-B   No.4   pp.531-538
発行日: 1985/04/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
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あらまし: 
Comptonによって提案されたPower Inversion Adaptive Arrayは他のAdaptive Arrayと異なり,希望波信号に関する情報を一切必要としない点が特長であるが,干渉波信号の比帯域が5%を越すと出力端子における信号対干渉波,雑音比(SINR)が急激に低下し,実用に供されないという欠点があった.本文は素子配列として円孤配列を用い,ディジタル・プロセッサにより素子入力間の共分散の値から素子重みを決定する方式を提案し,干渉波信号の比帯域が50%位に大きくてもSINRの低下は3dB以下に抑えることができることを示したものである.円孤配列は円の中心に素子を置く“方式1”と,中心に素子を置かない“方式2”とを提案した.干渉波の広帯域消去は任意の2素子を結ぶ線分に直交する到来角に対して行うことができる.この理想到来角に関する冗長性の少ない素子配列について検討し,冗長性の全くない構成が方式2の4素子アレーにより可能であることを示した.