モード切替機能を有する16QAM搬送波再生回路の構成と特性

松江 英明  斉藤 洋一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J68-B   No.3   pp.387-394
発行日: 1985/03/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 無線・衛星通信
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あらまし: 
16QAM搬送波再生回路は広い同期引込み範囲と低位相ジッタ特性を必要とする.筆者らは,16QAM搬送波再生回路について,この2つの相反する要求条件を満足する高性能化および回路の小形化,低消費電力化,無調整化を可能とする構成法を検討した.その結果,同期引込み過程では,引込み範囲を広くするため選択制御モードを採用し,同期安定時では位相ジッタ特性を改善するため非選択制御モードを採用し,同期状態に応じて自動的に両モードを切替えるモード切替形搬送波再生回路を新たに考案した.また本再生回路のベースバンド処理部について,全ディジタル化を実現したことで制御回路のLSI化を容易にすることができた.本論文では,はじめにモード切替形搬送波再生回路の原理およびその有効性を理論的に示す.次に本搬送波再生回路のディジタル処理部をCMOSゲートアレイを用いて1チップ化した後,本LSIを符号速度12.5MB,16QAM搬送波再生回路に適用して実験した結果,同期引込み範囲および位相ジッタ特性について理論的検討結果とほぼ一致した良好な結果を得るとともに,回路の小形化,低消費電力化,無調整化を実現できたことを示す.