完全導体多角柱による電磁波の散乱

杉本 悟  川端 雅之  上崎 省吾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J68-B    No.2    pp.251-258
発行日: 1985/02/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
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あらまし: 
完全導体多角柱による電磁波の散乱問題を,TE波,TM波が入射した場合について,積分方程式法による解析結果を述べ,さらに,完全導体多角柱が,任意に配置された,完全導体多角柱群によるTE波の散乱問題に,同解法を拡張して適用する方法を述べている.複数個の導体柱が存在する場合,互いに相互作用する導体柱の表面電流分布を用いて,積分方程式を導き,電流分布を階段近似することにより,連立方程式に帰着させている.数値計算例として,凹形導体柱,及び,複数方形柱の表面電流分布,散乱指向性,及び,従来余り行なわれていない近傍界の様子を示した.その結果,方形柱群の間の電界は,多重散乱のために,激しい定在波を生じることなどが明らかになった.また,本理論を確認するため,モデル実験をマイクロ波帯で行ない,理論と実験がよく一致することを確かめた.本論文の結果は,市街地等における電波伝搬をモデル化して計算したものであり,それらを知る上で,基礎的資料となると思われる.