メルケプストラムを利用する音声の分析合成系と合成音声の品質

北村 正  今井 聖  古市 千枝子  小林 隆夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.9   pp.957-964
発行日: 1985/09/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 音響・振動
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あらまし: 
音声の特徴パラメータとしてメルケプストラムを用いる分析合成系について述べ,更にこの分析合成系により得られる合成音声の品質について述べている.この分析合成系は,分析部では改良ケプストラム法によりメル対数スペクトルの真の包絡を抽出し,その差分に相当するメルケプストラムによりスペクトル包絡情報を符号化し,合成部では復号化したメルケプストラムを利用しメル対数スペクトル近似フィルタにより音声合成を行うものである.メルケプストラムは,メル尺度を近似する非直線周波数目盛り上の対数スペクトルのフーリエ係数で定義される.合成音声の品質評価を行うために,主観的評価として対比較試験によるプレファレンススコアを,客観的評価として非直線周波数目盛り上でのスペクトルひずみを用いた.その結果,メルケプストラムの次数は10次,補間周期は25ms,量子化幅0.3,情報量1.7kbit/s程度でも良い品質の合成音声が得られることが明らかとなった.