二段階連想方式を用いた自己想起形連想形記憶の雑音除去能力の向上

村上 研二  相原 恒博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.8   pp.755-762
発行日: 1985/08/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
自己想起形の連想形記憶は,不完全な記憶情報から元の完全な記憶情報を読出す(連想する)という機能を持つ.したがって,不完全な記憶情報として,元の記憶情報に雑音が加わったものを仮定すれば,自己想起形の連想形記憶は雑音除去フィルターに類似した動作をすることになる.本論文では,筆者らが先に提案した“二段階連想方式”を用いて自己想起形の連想形記憶を構成し,その特徴を用いて自己想起形の連想形記憶の雑音除去能力を向上させる新しい方法を提案する.この方法は,二段階連想方式における媒介ベクトルの次元数を雑音の大きさに応じて変更することで連想出力の存在する空間の大きさを制限し,これにより,連想出力の劣化がなるべく生じない範囲で雑音の連想出力への影響を最大限減衰させようとするものである.ここでは,この雑音除去方法の能力を確かめるため,連想の際の平均二乗誤差(連想の正確さ,雑音除去能力)を理論的に求めるとともに,実際の画像情報を記憶情報として用いた連想実験(計算機シミュレーション)を行っている.これらの結果から,提案の方法が従来の連想形記憶の連想方法に比べ高い連想能力(雑音除去能力)を持つということが明らかとなった.