DempsterとShaferの確率理論に基づく情報量に関する一考察

小林 邦勝  鈴木 伸明  根元 義章  佐藤 利三郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.8   pp.741-747
発行日: 1985/08/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 情報基礎
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あらまし: 
DempsterとShaferの確率を用いて,ある事象に関する情報量を求める.あいまいさを含む事象に関しては,いろいろな情報を与えることにより,あいまいさが次第に減少し事象は確定していくが,これらの情報を結合する方法としてDempsterの結合規則が適している.まず,Dempsterの結合規則はいくつかの表現が可能であることを示す.次に,基本確率を用いて表わされる下界確率と上界確率を用いて,下界情報量と上界情報量を定め,これらの性質について検討する.ある集合(事象)に関する下界確率は,その集合のすべての部分集合の基本確率の和で定められ,上界確率はその集合の元を一部でも含むすべての集合の基本確率の和として定められる.従って,下界情報量と上界情報量はあいまいさを含む通報に対する情報量であると解釈することができる.最後に,いくつかの例をあげ,あいまいさを含む通報等に対する情報量等を求める.