高品質音声合成のためのインパルス列等価音源

今井 聖  古市 千枝子  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J68-A   No.11   pp.1242-1252
発行日: 1985/11/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
専門分野: 音響・振動
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あらまし: 
フィルタを用いる音声の合成において,有声音区間の駆動音源信号として,インパルス列以外にBarker系列によるパルス列や信号のエネルギーを時間的に平均化した特殊なパルス列などが利用されているが,合成音声の音質があまり良くない.駆動音源信号として音声の残差を利用すれば音質の良い合成音声が得られる可能性があるが,残差信号に対して適当なデータ圧縮を行わなければならない.残差の符号化の方法としてベースバンド信号符号化方式やマルチパルス符号化方式など有用な方式が知られているが,効率のよい音声データの圧縮あるいは音声の規則合成など目的によっては,音源情報が規則化あるいは公式化されていないことは大変具合が悪い.規則化された駆動音源で音質の良い合成音声を得るためにはインパルス列に代る良質のインパルス列等価音源が必要である.本論文では,音声の残差の極短時間スペクトル分析を行うことによって有声音区間における残差のスペクトル包絡が時間的に極めて特徴ある動きをすることを確かめ,それに近いスペクトル包絡と微細時間構造を持つインパルス列等価信号(FTSITES)の生成方法を提案し,FTSITESを駆動音源信号として利用することによって音質の良い合成音声が得られることを示す.