音韻論的特徴量を用いた4層形子音認識モデル

川端 豪
牧野 正三
城戸 健一

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J67-D    No.1    pp.141-148
発行日: 1984/01/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
破裂性,摩擦性などの音韻論的特徴量の間の強度及び時間的な相対関係を利用して子音認識を行う手法について述べる.本論文で提案する子音認識モデルは以下に示すように段階的に構成されている.まず入力音声は帯域フィルタ群を用いて周波数分析され,その後判別分析によって抽出されるいくつかの特徴量に変換される.次にこれらの特徴量とパーセプトロン学習によって求めた判別係数の系列との畳み込み和が計算され,その値によって特定の音素あるいは音素群の検出を行う.この操作に特徴間の相対関係のモデル化が含まれている.最後にそれらの検出出力間の相互抑制によって出力の統合を行い,一意の子音認識出力を得る.判別係数は男女各5名の発声した212単語中の音素データによって決定した.認識率は左記のデータについて,無声破擦音,無声破裂音,無声摩擦音及び有声摩擦音に対し90.4%~98.4%という良好な値を得ている.また他の10名の話者によるデータに適用した場合にも約2%の認識率の低下に止まった.