ストローク結合規則を用いたオンラインくずし字分類

若原 徹  梅田 三千雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J67-D   No.11   pp.1285-1292
発行日: 1984/11/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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不特定筆者によるくずし字を対象に,行書体でのストローク結合情報を活用した,画数・筆順に依存しないオンラインくずし字分類法について報告する.認識対象は常用漢字1945字種である.分類法は,大分類・細分類の2段構成とする.大分類ではストロークの始点・終点のみ用いた選択的ストローク結合法により入力パタンと標準パタンとの間で粗い整合を行う.細分類では各候補文字について入力パタンと同一画数となり,かつ行書体での筆記を想定し予め辞書に格納した,くずしによるストローク間の結合のしやすさとストローク結合規則とに矛盾しないつづけ字パタンをトップダウン的に生成する.次いで入力パタンとDPマッチングに基づく細かいパタン整合を行う.分類実験の結果,楷書体での自然な筆記による画数変動および任意の筆順変動を含む文字データに対して第5位累積分類率100%,「普段ノートに書く字体と速度で」という条件で収集したくずし字データに対し第10位累積分類率99.3%および認識率95.2%を達成した.また,誤分類・誤認識の原因を分析し本手法の適用範囲を明らかにするとともに,階層処理の導入による処理効率の向上について考察する.