アンテナ結合型点接触ショットキーダイオードによる赤外レーザ光検出

井上 成美  安岡 義純  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J67-C   No.3   pp.270-277
公開日: 1984/03/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
直径8μmのタングステンウィスカーをn型Geに立てた構造の点接触型アンテナ結合ショットキーダイオードを製作し,波長10.6μmのCO2レーザ光を照射して検出信号を得ることができたが,本論文では,この検出特性について実験的,理論的に検討を加えた.まず,素子にCO2レーザ光を照射したときの検出電圧のレーザ光入射角度依存性の実験から,タングステンウィスカーが進行波アンテナとして動作していることを確認し,続いて,検出電圧の極性の検討によりウォームキャリア赤外レーザ光検出素子との比較を行った.次に,CO2レーザ光検出電圧のバイアス電圧依存性を測定した結果,バイアス電圧500mVのときに最大値を示し,これはdI/dV-Vd2I/dV2-V特性の測定値を用いて理論式から計算した結果とよい一致を示した.以上のことから,本研究で製作した素子はCO2レーザ光の周波数領域でも2乗検波器として動作し,アンテナによって受信したレーザ光の信号をI-V特性の非線形性によって整流して検出していることを明らかにした.