非線形スムージングフィルタを用いた画像の木符号化

半田 志郎  田中 初一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J67-B   No.9   pp.982-989
発行日: 1984/09/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(700.5KB)>>
論文を購入




あらまし: 
画像の符号化法としてDPCM方式がよく用いられているが,特に符号化レートが低い場合には過負荷雑音及び粒状雑音という性質の異なる2種類の符号化雑音が生じる.本論文では,画像信号に木符号化法を適用し,そこで用いる符号化フィルタとして線形予測理論から導かれる二乗誤差最小の予測フィルタのほかに非線形スムージングフィルタを挿入することを提案し,その設計手法を述べている.このフィルタは,上記2種類の符号化雑音を軽減することを目的としたものであり,構造的には過去の符号化シンボルを参照して,あらかじめ用意されている出力レベルを選択する適応形量子化器である.音声の木符号化に用いられる線形スムージングフィルタはこの方式の特別な場合として含まれる.また,現符号化シンボルに対する条件付平均出力レベルは,Maxの量子化器の出力レベルと一致する.本方式を実際の画像に適用した結果,人物画などのある程度境界部のはっきりした画像に対しては,非線形スムージングフィルタを用いない木符号化法と比べ,符号化レートが1ビット/画素で約2dBのSN比改善が得られている.