半波長アンテナの近傍電磁界による人体ブロックモデルの吸収電力

上林 真司  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J67-B   No.8   pp.877-883
発行日: 1984/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(566.6KB)>>
論文を購入




あらまし: 
筆者らは前報において,携帯無線機使用時に人体頭部に吸収される電力を計算し,その局所的値は白内障に対する仮の安全レベルを越えているという結論を得た.しかし,その計算は頭部を損失性の孤立球体で模擬し,胴体および大地の影響が考慮されていなかった.本論文ではブロックモデル計算法を用い,胴体および大地の影響を考慮して人体に吸収される電力の計算を行った.まず,ブロックモデル計算法についての基礎的検討を行い,次に,大地上に立つ人体ブロックモデルに,遠方電磁界(平面波)およびダイポールアンテナによる近傍電磁界を照射した場合について,それぞれ頭部に吸収される電力を計算した.また,その結果を孤立球体モデルについての計算と比較し,前報の計算結果を補正した.その結果,携帯無線機のようにアンテナが頭部に非常に近接している近傍電磁界では,遠方電磁界にくらべ胴体および大地の影響は小さいことがわかった.また,この影響を考慮して補正を行っても,安全レベルを越える電力吸収が起き得るという結果を得た.