日本語文章の音声認識システムにおける意味情報について

関口 芳廣  重永 実  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J66-D   No.6   pp.629-636
発行日: 1983/06/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
音声認識システムに汎用的な意味情報を導入し,それらがどのように利用され,かつ効果を上げているかを説明している.意味情報として名詞は意味の上から9種類に大分類されており,かつ各名詞はそれぞれ意味属性を与えられている.動詞は格構造で示されており,各格に意味がつけられている.また活用の形で示される意味も与えられている.形容詞も意味的に分類されており,各形容詞はそれが修飾できる名詞グループを与えられている.連体詞も同様である.副詞は意味の上から3種類に分けられている.助詞も4種類に分類されている.認識結果はエピソードのネットワークと呼ばれる意味ネットワークに保存される.認識過程では主に後続単語の予測に意味情報が利用され,特に複雑な活用をする動詞の予測に効果がある.一文の構文解析が終るとその文は意味ネットワークで表現され,エピソードのネットワークへ組み込まれて行く.この時,代名詞の処理等が行なわれる.日本の4つの昔話を含む44文章を連続的に発声した入力に対し,単語辞書の語彙数204と503の場合に,夫々77%と68%の文が正しく認識できるようになり,意味情報利用の効果が確かめられた.