画像に対する並列変換と逐次変換の関係

山下 雅史  稲垣 康善  本多 波雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J66-D   No.4   pp.429-436
発行日: 1983/04/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
ディジタル画像を局所的な演算で変換する場合,その変換方法には,画像上の各点を同時に変換する並列変換と,画像上の各点をある定った順序に従って順に変換する逐次変換とがある.本論文では,画像の並列変換と逐次変換との関係を次の二つの観点,(1)近傍位数(本論文では,注目している要素自身を1番目の近傍と数える)をパラメータとした並列変換と逐次変換の能力比較,(2)並列変換と逐次変換との間に等価な変換が存在するための条件,から考察し,以下に示すような結果を得た.近傍位数mで実現される並列変換の集合と逐次変換の集合は,それぞれmに対して階層を作り,しかも,近傍位数3で実現される並列変換の集合,および近傍位数2で実現される逐次変換の集合の中にはそれぞれ,他方の変換方法では実現できない変換が存在することが分った.そこで,次に,並列変換と逐次変換の両方で実現できる変換のクラスを規定する条件を考察し,変換が同じ近傍を持つ並列変換と逐次変換の両方で実現できるための必要十分条件を示した.