ハイパサーミアにおける人体深部加温点のNMRによる温度計測の可能性

雨宮 好文  上村 佳嗣  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J66-C   No.3   pp.203-210
公開日: 1983/03/25
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Print ISSN: 0373-6113
論文種別: 論文
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あらまし: 
癌治療の分野で,最近ハイパサーミアと呼ばれる療法が注目されている.ハイパサーミアでは,人体深部の加温点の温度を無侵襲で測定する必要がある.一方,癌診断法としてNMRの核磁気緩和時間に注目する方法がある.そこで筆者らは,ハイパサーミアとの技術的整合性の見地から,温度計測もNMRで実行するのがよいとの判断をもった.すなわち,癌診断・治療の実行・治療効果の判定等を一つのシステムにまとめ得ると考えられるのである.本論文では,NMRにより人体深部の温度を計測する具体的方法について論じる.試算の結果,熱平衡磁化の温度係数に注目することが望ましいこと,各種イメージング手法のうち磁場焦点法が目的に適していること,半径2cm程度の領域の温度上昇を誤差少なく測定できること等を知った.