所要のモデム通信品質を確保するために必要とする4線ループ内一巡損失

山本 豊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J66-B   No.8   pp.1059-1066
発行日: 1983/08/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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あらまし: 
2線・4線伝送方式の混在する系を用いたモデム伝送において,受話者反響による品質劣化を所要値以下とするために確保すべき4線ループ内一巡損失(開ループ損失と称す)を実験結果に基づいて明らかにした.まず単一4線ループ接続系を模擬した実験系を用いて受話者反響による品質劣化を定量的に明らかにした.次に,以上の実験結果に基づいて受話者反響ひずみを等価信号対白色雑音電力比,あるいは等価信号対白色雑音電力比劣化量に換算した評価法を示した.次に,4線ループを2個縦続接続した場合,各4線ループの一巡遅延時間が等しい時には電圧相加,他方,一巡遅延時間が大きく異なる時には電力相加で所要開ループ損失が増加することを実験により示した.更に,周波数特性をモデムの伝送スペクトル帯域内で平滑化して得られる開ループ損失を測度として用いることにより,周波数特性を平坦と仮定して求めた上記の結果を適用できることを示した.最後に,以上の検討結果に基づいて,ディジタル加入者線交換機を2線インタフェースで使用する区域内接続系の例について,所要開ループ損失は13dB以上となることを示した.