損失誘電体スラブにあけたスリットによる平面電磁波の回折

吉富 邦明  青木 和男  内田 一徳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J66-B   No.8   pp.1019-1026
発行日: 1983/08/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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本論文では,損失誘電体スラブにあけたスリットに平面E波が入射する場合の散乱問題を解析している.フーリエ変換を用いて定式化を行ない,ウィナーホッフ法を適用して,散乱界のフーリエ成分に関する形式解を与えている.数値計算の結果,次のことが明らかになった.(1)回折界の最大値は,入射方向又は整反射方向からずれる.(2)スラブの裏側では,全電界の振幅は入射方向で必ずしも最大ではない.(3)スラブが薄い場合,回折界の振幅の最大値は,スラブの裏側では|1-T|に,表側では|R|に比例する.ただし,TRは無限長スラブの透過係数及び反射係数である.(4)スラブの損失が増加すれば,回折界は一定の値に漸近する.