周波数ホッピング―スペクトル拡張多重通信におけるコヒーレント通信に適する周波数シンセサイザの提案

杉山 久佳  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J66-B   No.1   pp.48-55
発行日: 1983/01/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(639.5KB)>>
論文を購入




あらまし: 
スペクトル拡散多重通信(SSMA)は,狭帯域情報のスペクトルを通信路帯域内に一様に拡散して伝送する方式であり,複数の通話者が共通の周波数帯を同時に使用する点に特長がある.周波数ホッピング方式によるSSMA(FH方式)では,情報信号の帯域拡散に使用するPN信号を周波数シンセサイザによって発生するが,従来の周波数シンセサイザでは,各タイムスロットごとの周波数及び位相が共に一致したPN信号を送受信者がたがいに独立に発生することが困難であり,よってコヒーレント検波が行なえないという問題点がある.FH方式におけるコヒーレント通信の実現を目的として,SAW(表面弾性波)フィルタを用いた周波数シンセサイザが種々提案されているが,合成する周波数にある程度の誤差が生じる上に,位相の制御が不可能である等の点に問題がある.本論文では,FH方式での使用を目的とした,新たな原理に基づく周波数シンセサイザの提案を行ない,これによれば,FH方式においてコヒーレント通信の実現が可能となることを示す.