導体線列架設による新幹線電波雑音の低減における大地および導体線抵抗の影響

山口 尚  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J66-B   No.1   pp.25-31
発行日: 1983/01/25
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Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
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筆者らは,新幹線電車のパンタグラフとトロリー線間の火花から生じテレビ受信障害を与えるVHF帯雑音を低減化する一方法として,線路側方に複数条の導体線からなる線列を架設することをすでに提案し,その雑音電波低減度の推定式を与えた.そこでは,大地の存在と導体線の内部インピーダンスとの影響を無視した.本論文では,これらの影響を評価できる雑音電波低減度の推定式を導出し,数値計算例を示した.これに基づき,大地を考慮した場合の界の距離特性には,直接波と反射波による干渉パターンが生ずるものの,雑音低減対策範囲を決めるのに重要な遠方地域での雑音低減効果は,大地を無視した場合と同程度といえることを示した.また,導体線の線径,線間隔,条数,材質(銅または鉄)と雑音低減度の関係を与えた.例えば,周波数150MHzで5dBの低減度を得るのに,直径4mmの銅線では30cm間隔で10条,鉄線では10cm間隔で20条を要する.