イオン濃度や交流電界によって誘発される細胞(Paramecium)の回転運動

畠山 豊正  八木 寛  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J66-A   No.8   pp.762-768
発行日: 1983/08/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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この論文はゾウリムシの回転運動(回転を10回以上続行する運動)が生じる条件とその性質について調べたものである.膜電位が0mVに近い状態であるKとRb溶液の高濃度側で細胞の回転運動が発生し易い.又,1価イオン溶液中の細胞に適当な周波数の交流電界を印加すると回転運動するものが増加する.2価イオン溶液中では電界の有無にかかわらずここでいう回転運動を行う細胞はなかった.このように,ゾウリムシの回転運動の発生にはイオンの種類,濃度あるいは印加電界の周波数に依存する.これに対して,細胞の回転周波数はこれらの因子に関係なくほぼ一定である.従って,この回転運動は安定な定常状態と考えられる.この現象を利用して,電界中で回転運動する細胞としない細胞を分離する簡単な方法を示す.