視覚における仮現運動図形の対応問題

東海林 健二  荒川 豊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J66-A    No.1    pp.86-92
発行日: 1983/01/25
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Print ISSN: 0373-6091
論文種別: 論文
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位置や形状が異なる2つの図形を交替的に提示すると,その間に運動が知覚され,2つの図形間に対応が成立する.これは仮現運動と呼ばれ,動画表示の基本となる視覚の現象である.このとき図形間に複数の対応づけが可能となる場合がある.仮現運動図形の対応問題とは,運動を知覚するときに複数の可能な対応づけの中から視覚はどのような対応づけを選択するのかという問題であり,動画像処理における移動ベクトル検出などとも関連のある重要な問題である.本研究では,直角台形を基本図形として図形の形状あるいは向きを変化させ,知覚される対応関係を報告させる視覚実験を行った.その結果,対応関係の決定は移動距離最小化および形状保存という2つの基準に従って行われていることがわかった.そこでこの2つの基準により対応関係を決定するモデルを構成し,モデルと実験結果を比較し,モデルの妥当性を検討した.