日本語文章の音声認識システムにおける構文情報について

関口 芳  来 嘉宏  重永 実  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J65-D   No.6   pp.782-789
発行日: 1982/06/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
日本語の構文の複雑さ,音声入力の曖昧性等の理由から音声認識には本格的な日本語処理のための構文情報が導入されなかった.本論文は音声認識のための日本語構文情報を構築し,その有効性を確かめている.その構文情報は素材を表わす単語と構文的な機能を受け持つ単語の対からなる句,形容詞,形容動詞を統合し,助詞,副詞などを細分類した品詞分類,細分類された五段活用,上,下一段活用の統合,等工夫された動詞の活用型,活用語の語尾及びそれに続く助動詞,助詞を統合したものを改めて活用語の語尾とし,その文法的機能を7種類に分類,前記情報を利用した構文遷移規則,三種類の構文関係,動詞の格構造,名詞の意味情報とそれらを利用した動詞の予測,等の特徴を含んでいる.成人男子の発声した3つの昔話(複文を含む)における33文中24文が,88ブロック(ブロックとは一息で発声された文の一部)中77ブロックが正しく認識された.