手書き文字の個性の図表現

吉村 ミツ  木村 文隆  吉村 功  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J65-D   No.5   pp.574-581
発行日: 1982/05/25
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Print ISSN: 0913-5713
論文種別: 論文
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あらまし: 
主成分分析によって把握された手書き文字の個性を,文字パターンそのものによって視覚的に表現できるかどうかを実験的に検討するのが本論文の目的である.本論文で採用した方法では,文字パターンの作図用変数に,主成分への寄与度の大きいものが選ばれている.各筆者における作図用変数の値は,主成分の観測値の平均値から,射影によって推定されている.ストロークの形の作図には,滑らかに接続された2個の円弧が用いられている.ストロークの太さの作図には,二値パターンの0次のモーメントの推定値が用いられている.実験材料は,筆者らが以前に行った筆者識別実験におけるものと同じである.実験結果によると,再構成された文字パターンは,視覚的によく個性を表現している.これは主成分分析の有効性を示している.個々の主成分だけから文字パターンを再構成することによって,各主成分の直観的意味も明らかになっている.視覚的にみるかぎり,筆者識別に寄与するものより少ない主成分数によって,手書き文字の個性が文字パターンとして再現されている.