共焦点複合レンズ系を用いた単一モード光ファイバ用半導体レーザモジュール

杉江 利彦  猿渡 正俊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J65-B   No.4   pp.374-381
発行日: 1982/04/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0373-6105
論文種別: 論文
専門分野: 
キーワード: 


本文: PDF(751.1KB)>>
論文を購入




あらまし: 
単一モード光ファイバ(SMF)を使った光伝送システムを実用化するには,半導体レーザ(LD)とSMFとを高効率に結合させた安定で信頼性のあるLDモジュールを開発することが不可欠である.従来は直径が20μm程度の微小レンズを使用していたためサブミクロンの位置合せ精度を要し,モジュール化が極めて困難であった.筆者らは高効率でしかも位置合せ精度の緩い共焦点複合レンズ系を開発し,この基本特性を解明すると共にLDモジュール化を検討し,高効率で特性の安定したLDモジュールを実現した.本論文では,まず共焦点複合レンズ系の最適設計法と結合系の種々の軸ずれ特性について理論的に検討し,本結合系の特徴とそれを活かしたモジュール設計の方針を明らかにした.次に,本結合系を採用した円筒形構成のモジュールを試作し,その特性について評価を行った.結合効率は直接結合法と比べて約4倍の改善がはかられ,最大効率48%のモジュールが得られた.また,5℃から50℃の温度範囲における効率の変動幅は平均1.1dBに抑えられ,SMF用LDモジュールとして良好な特性が実現できた.